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 10月1日、退院して4日目、次の診察と抜糸を予定している4日(金)まではドクターストップなのですが、毎月初日に処理しなくてはならない業務があるため、家族に送ってもらって、ちょうど2週間ぶりに事務所に顔を出しました。

 痛みはまだありますが、痛むところは変化しています。手術直後は胸腔内に残置されたドレーンが神経に触る感じの鈍く重い痛さでしたが、それが治まると切開した部分の傷のピリピリとした尖った痛みに変わり、さらにそれがほぼ治まった今は左肺の上下二箇所、組織の切片を摘出した部分が身体の奥深くで時折ズキンと痛むような感じです。さらに、左肺部分にあたる肌がやけに敏感になっていて、動くと衣服に触れる部分がチリチリと痛む感覚もあります。

 そんな状態なので、バス停まで歩くのは無理だしまだ運転もできませんから誰かに移動を手伝ってもらうしかないのですが、やはり仕事場はいいですね。久しぶりに立ち上げたPCは、どっさりたまったメールを受信するのに手間取ったせいか動作が遅く、予定していた単純な仕事に予想外の時間を費やしましたが、なんとか1時間ほどで切り上げて、入院中から気になっていたことがひとつ解決しました。

 でも、そんなことよりやはり、スタッフの顔を見て話ができるのがいい。真正面に穏やかな和歌浦湾を望む眺望が自慢の我がオフィスには私とともに働く5人のスタッフがいて、その全員と声を交わすことが出来ました。あまり時間はなかったのですが、留守中の経過を聞いたり、これから先の仕事について少し意見交換を行ったり、それがいつものように冗談交じりでテキパキできると、いつの間にか痛みも忘れて元気になってきます。金曜日には戻れるかなあ・・

 さて、その他、この間に感じたことを2件。まず、大阪府堺市の市長選はご存知のような結果となりました。大阪都構想が焦点の選挙でしたが、堺市民はそれを明確に拒否したことになります。…というか、大阪都っていったい何ですか? よくよく聞いてみると中身は提案者の橋下くんと同様に徹頭徹尾カラッポじゃないですか。

 要するに橋下という人は、その場その場でちょっと人を驚かせるような思いつきを発言して反応を伺い、それがウケたら後から理屈をつけるって手法でずっとやってきたのであって、大阪都も原発も学校教育も果ては慰安婦問題も、どれもこれもマスコミ受けしているうちはそれに乗ったお祭り騒ぎを演出し、それに浮かれる程度の有権者から支持もそこそこ集まるけれど、今回のように、さてと真剣に考えられると底の浅さがたちまち露呈してしまうってシロモノに過ぎません。まだ油断はできませんが、こんな幼稚だけれど危険なファシズムが息を吹き返さないよう、これからも徹底して叩くことが必要だと思います。

 それともうひとつ、楽天イーグルス、あの感動の優勝の翌日から3連敗。それも、連続完封負けと引き分けで、優勝を決めたあのジョーンズの3点タイムリーヒットから、なんと32回連続で点が入っていない。もしかして、ビールかけの酔いがまだ残ってるんと違うか。このままでは、せっかくリーグ優勝したのに、クライマックスシリーズで競り負ける可能性大だ。 ということで、今夜の日本ハム戦、先発は田中将大だし、これは、気合を入れて応援しないと。
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 9月27日 今朝も雲ひとつない秋晴れの青空が広がっています。写真は病棟廊下の窓から見た黎明。和歌山市の東部を望み、中央のピークは紀州富士の異名でも知られる龍門山です。

 さて、昨夜、楽天ゴールデンイーグルスがリーグ制覇を果たしましたぁ。拍手!

 コジロー、9年前の誕生からこのチームを一貫して熱烈に応援してきました。といって、楽天という会社が好きな訳ではもちろんありません。理由はいくつかあって、ひとつには近鉄バファローズの解体騒動に際して、当時の読売渡辺とオリックス宮内が組んで仕掛けた卑劣な策略への激しい怒りと、その裏返しとしての各球団から捨てられた不遇な選手たちへの判官びいきから、ふたつには山屋として憧れの風土である東北に本拠地を置いたことから、そして三つには、鉄腕稲尾や怪童中西の時代からン十年にわたり応援していたライオンズがドラフトを巡る不正行為に関わったうえ、オーナーがまともに謝りもせず、これで完全に愛想が尽きたことでした。

 昨夜の試合、圧巻はやはり最終回の田中将大投手の投球でした。4ー3で楽天のリードはわずか1点。内野安打に四球が続き、きっちりバントで送られて1アウト2・3塁。対するは西武の打の看板3番栗山、首位打者を狙う売り出し中の4番浅村の主軸です。一本出れば優勝どころか田中の前人未到驚異の連勝記録も吹っ飛ぶ絶体絶命の局面で、田中を胴上げ投手にとの星野の温情がアダとなりかねない状況だったのですが、田中はすべて150kmを超える豪速球8球で2人を連続三振に取り、両腕を高く突き上げて優勝の雄叫びをあげました。これはもう、将来長く語り継がれる伝説の瞬間を目撃しているとしか言いようがない。実に劇的な凄いフィナーレでした。

 が、こうは書くものの、コジローが観戦していたのは「パ・リーグTV」という有料のインターネット中継。一ヶ月1500円でパリーグの全試合を観戦できるシステムで入院の日に契約。2日ほどはトラブルもなく観られたのですが、さてPCの受信状態に何か不具合が起きたらしく、ときどき画像がフリーズしだしました。PCをいくら調整しても直らず、ついにフリーズしている時間の方が長くなったので諦めてスマホでの視聴に切り替えましたが、こちらも間欠的にフリーズする分解写真状態(・・って、若い人には判らないだろうなあ。その昔、TVが普及しだした頃の相撲中継ではリプレイ等なくて、静止画像を次々に映し出すことで対応していて、これを「分解写真」と呼びました)になります。それも肝心なところに限ってフリーズするからイライラの募ること。しかし、田中の最後の投球は奇跡的にフリーズが一度も掛からず、この歴史的瞬間を見逃さずに済みました。

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 さて、話題変わって、これは今朝の院内探検で発見したマーク。自動販売機に貼ってありました。「JAMA」って「ジャマ」って読むの? たしかに自販機って、街の景観を壊したり、空き缶公害の元凶になったりで邪魔な存在ではあるけれど、自分でそう名乗るのに抵抗がなかったのだろうか。・・と思って、病室に帰ってからなんで「JAMA」と略称するのかを日本自動販売協会のHPに行って確認しようとしたのですが、どっこにも載っていないんだよね、これが。

 仕方がないのでグーグルの翻訳で「日本自動販売協会」と入力してみると、出てきた英訳は「Japan Vending Association」。ん〜、これだったら「JVA」になっちゃうよね。で、もう、誰も教えてくれないなら、こっちで決着をつけちゃうことにして「Japan Automatic vending Machine Association」なんてところでどうだ! ん〜、英語は苦手でニュアンスとか良く判らないんだけど、まあ、通じないことはない気がする。けど、なんか、いかにもモッサリした感じだよなあ。(^_^;) 

 さらについで、「JAMA」で検索したら、最初にヒットしたのは実は「日本自動販売協会」じゃなくて一般社団法人 日本自動車工業会(略称:自工会)でした。さすがにこちらは「Japan Automobile Manufacturers Association, Inc.」(略称:JAMA)と、ちゃんとHPで略称の根拠が示してありました。その名の通り日本の自動車メーカーで作る団体で現在の会長はトヨタ自動車の豊田章男社長。という訳で、HPにはTPP断乎推進!なんてことが書いてあります。ん〜、たしかに日本の国民生活を守る上では「JAMA」な団体かもしれないです。

 さて、こんな与太話を書いているうちに、もう10時を回りました。この間にいつもの明るい主治医さんの診察があって手術跡の絆創膏が外され、初めて自分の目で傷を見ることができました。ん〜、五針の縫い跡が鮮やか!(^o^)v さらにその後、呼吸器外科部長の短い回診があり、看護士から退院や退院後の手続きについての書類等が次々に届けられ、いつ退院しても良い状態になりました。今から荷物をまとめ、着替えて、昼食を済ませてから出て行こうと思います。

 そんな南病棟908号病室でいま流れている音楽はモーツアルトのピアノ協奏曲第26番ニ長調K537「戴冠式」。演奏は、イギリス室内管弦楽団、ピアノと指揮はダニエル・バレンボイム。  といったあたりで、17日から書き続けてきた病棟からのブログは、これでいったん置きたいと思います。 ありがとうございました。
 

 9月24日、今日で入院してから一週間になります。見晴らしの良い9階の病室ですが、窓のカーテンをいっぱいに開いてもらっても、ベッドに横たわっていて見えるのはどこまでも広い空だけ。今朝はその空が一片の雲もなく真っ青に晴れ渡り、その中を一羽のトビが悠々と大きく輪を描き舞っていました。こういう情景に触れると、若山牧水の有名な歌を思い出します。

 白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ

 白鳥(しらとり)はもちろんトビではなく純白のカモメだと思いますが、それがたった一羽、真っ青な空と紺碧の海に挟まれた中空を風に吹かれながら漂う情景を想像してみてください。明治時代の歌人である牧水がどのような自意識でこの歌を詠んだかは知る由もありませんが、この世界の大勢に従って染まることを拒み、敢えて貫いた孤独ゆえの寂寥感が見事に謳い上げられています。

 牧水が一羽のカモメに仮託して表現した孤独とはどういった状態なのでしょう。世界保健機関(WHO)がその憲章前文において健康を以下のように定義していることはよく知られています。「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること」(日本WHO協会訳)。

 肉体だけでなく、精神状態も合わせて良好であることが健康にとり不可欠の要素であることは、当然理解できることですが、WTOの定義が優れているのは、それに加えて「社会的にも満たされていること」を健康の条件としてあげた点でしょう。では、「社会的にも満たされる」とはいったい、どのような状態なのでしょうか。

 社会には様々な矛盾が蔓延しています。戦争、貧困、差別、格差・・ これらの社会病理はどこの国でも見られますが、特にこの国では政治がこうした社会矛盾を解決する方向に作用するのではなく、むしろこうした社会不安をますます深く広げる新自由主義的な政策が連打されており、そうした意味で国民の健康は社会的な側面からも常に危機にさらされています。

 いつ首を切られるか分からない不定期雇用の労働者、働いても働いても生活費にすら事欠くワーキングプアたちは、到底「社会的に満たされた」状態になく、WTOの定義に従えばとても健康とはいえません。「社会的に満たされる」ということの一つの意味はこうした点にあるでしょう。

 加えて、私はWTOがいう社会的健康にはもうひとつ重要な意味があると思ってます。それは、ひと言でいえば、ある人が、他の誰かから必要とされる存在であるかどうかということです。ヒトは他のヒトと群れになって社会を形成する動物です。ヒトにとりそれが所属するヒトの集団つまり小社会は、それを維持する活動に参加する代償に保護を与える存在であり、こうした社会的関係、所属集団や他者から必要とされる関係の中でヒトは初めて「満たされた」状態で心安らかに休むことができます。

 しかし、先に述べた新自由主義的な政策は、差別と選別、競争と排除の論理とシステムで人と人との繋がりをずたずたに引き裂いています。単に資本が必要なときに人間としてではなく、消耗品のような単純労働力としてのみ呼びだされる存在でしかなくなった状態で、完全に孤立した一人の人間を想像してみてください。それでもなお家族や友人やパートナーから人として必要とされたなら救われもしますが、それすらもないとき・・ こう考えを巡らせてくると、あの秋葉原の事件をどうしても思い出してしまうのですが、言葉の真の意味での「孤独」とは、そうした人間存在の否定に直結するギリギリの厳しい状態を指すのだと思います。社会的健康の崩壊、それが孤独なのです。

 さて、本題に戻りますが、「空の青海のあを」がもし、今のこの国を覆う大勢である新自由主義や改憲の勢力ないしは時代の空気のようなものを指すとすれば、それに染まらないこと、それと闘う存在であり続けることは、むしろ孤独とは対極にある生き方といえるでしょう。それは、資本の横暴にタガをはめてまともな労使関係を構築することで人々の社会的健康を取り戻す大多数の国民の利益にかなう闘いであり、そこに連帯はあっても孤立はないからです。

 トビはもう、ずっと前にどこかに消えてしまいましたが、私には「空の青海のあを」に挟まれた中空を、おびただしい群れとなって飛ぶカモメの大集団が見えるようです。 「空の青海のあをにも染まず」闘う、労働者国民の政治的覚醒を信じたい。

 今日はレントゲンを撮るほかは、超音波式ネブライザでのトレーニングくらいしかすることがなく、痛みもかなりひいて余裕の一日でしたので、ぼ〜っと、景色を見ながら感じたことを流し書きしてみました。夕方5時15分、そういえば病棟で痛みと闘っているうちにもう、秋の彼岸も過ぎたのですね。相変わらず快晴、間もなく、見事な夕焼けが見られそうです。




 

  
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 9階にある病室からの眺め。和歌山市南部が一望です。


  9月19日、それが手術前の標準らしく、睡眠薬を処方してもらったので、6時半までぐっすり眠りました。3月に受験勉強を始めて以来、毎朝4時には目が覚めるのがすっかり習性になって久しいので、目覚めて周囲が明るいとちょっと変な感じですが、たっぷり睡眠を取っただけあって非常に爽快。窓から眺める世界は雲一つない秋晴れ、持ち込んだ旧式のCDプレイヤーから流れるシューベルトの『美しき水車屋の娘』がピッタリ似合う爽やかな朝です。

 手術は午後3時半からの予定ですが、私を担当する手術クルーが朝から順々に手術をこなして順番が回ってくるのを待つ訳で、その間には長引くのも、短く済むのもあるでしょうから、予定時間にピッタリということではないようです。しかし、朝からその準備は着々と進められていて、口から食べ物をとってよいのは昨夜9時まで、飲み物は今朝9時までということで、9時11分となった今はもう何も口に入れることはできず、その代わり、手術後まで維持される点滴の管が右腕に差し込まれました。

 ん~、なんつうか、点滴の管がついてやっと、すっかり病人らしくなったという感じです。自覚の方はまだ乏しいですが。(^_^;)  点滴液を吊ったスタンドを引っ張って室内をウロウロしていたら呼吸器外科部長が単独でやってきて、聴診器をあてながら体調の確認。それと入れ替わるようなタイミングで今度は担当の女医さんがやってきて、それぞれ笑顔で挨拶して帰られました。「じゃ、のちほど~」って街角で手を振って挨拶を交わす雰囲気ですね。

 かくして、あとはもう、各種自主トレをぼつぼつやりつつ、読書をしながら、お呼びが掛かるのを待つだけです。その間、BGMにしているシューベルトを朗々と歌うのは、ドイツ歌曲の第一人者フィッシャー・ディースカウ。そのときがきたら、やっぱここはディースカウに『冬の旅』で送り出してもらうのがいいな。

 そうそう、ちょっと古い話題で今朝の新聞にも関連記事が載っていたのですが、あの16日、台風18号が猛威を振るっていたとき、竹山堺市長が避難指示が出た大和川の状況などを視察しに行ったことについて、橋下大阪市長がイチャモンをつけているらしい。理由は、「現場が混乱するだけ」「市長は忙しい、一カ所に集中したらよそが手薄になる」「一カ所にとどまって全体を見るのが長の仕事」云々。まあ、そういう見方はあるかもしれないけれど、起きている問題によっては焦点の現場を直接自分の目で確認する必要があるケースもあるでしょう。

 ということで、双方言い分はあるわけですが、お笑いなのは橋下君がこのご高見を、ご自宅からツイッターで発信していたこと。堺市でも大阪市でも、大和川周辺で万単位の住民に避難指示が出され市民の生命と暮らしが脅かされているまさにそのとき、現場に駆けつけた竹山堺市長をせせら笑いながら、ご自分は市役所に出仕すらせず、防災の指揮を執るでもなく、もっぱら安全な自宅のソファーに寝転がって(たかどうかは知らないが)、もっぱらツイッターで遊んでたってワケなんだよね。そこで問題は、あなたなら、どちらが市長にふさわしいと思うかってことだ。コジローなら災害のさなかにツイッターで遊んでるようなボンクラのゴクツブシを市長とは認めない! それどころか、即刻リコールだ。

 橋下という男は、下品が際立つことは何度も書いたし、本質的にノンポリで政治のことなど考えたこともない空っぽな野郎だってことも書きましたが、要するに大阪府知事だって大阪市長だって維新の会だって、ヤツの手なぐさみのオモチャにすぎないのであって、それを扱うのに最低限必要な真面目さなんてカケラもない。マスコミがいくら持ち上げたって、その見下げ果てた薄っぺらで無責任な人間性などいつまでも隠しおおせるものではない。堺市長選はその空っぽの脳天に鉄槌を叩き下ろす機会にしなければならないと思います。

 ・・・なんて興奮して血圧が上がったら、手術に悪いじゃないか。(^_^;)  ので、まあ、今日はこの辺で勘弁しておきます。  さて、もういちどシューベルトでも聴いて落ち着かなくっちゃ。 

 一週間ぶりの更新になる。先週は仕事が多忙だったうえに、金曜日から昨日まで九州へ出かけていて書く時間がなかった。その九州行脚の目的は全国環境ボランティアリーダー会という団体の年次総会出席だが、それもさりながら、八丁原地熱発電所やタデ原湿原等の見学というサブイベントも実に魅力的だったので、なんとか日程を調整して出かけた。

 といった次第だから、ここは一発、その模様をリアルタイムでブログに載せようとi Mac Airも持参したんだけれど、日程は早朝から夜までギュウギュウに詰まっているし、ブログ更新の時間に充てようと思っていた夕食後はもう、なんつうか、二晩とも懇親をしっかり深めつついつしか意識混濁のうえ沈没して、ハッと気がついたらもう朝。(^_^;) 結局i Macはただの1回も立ち上げずじまい。その運搬で重い目をしただけに終わった。

 総会の会場は大分県玖珠郡九重町。同団体と関係が深いセブンイレブン記念財団が運営する九重ふるさと自然学校が立地していることから、一度みんなでいってみようということになって実現した。九重の四季は山焼き後草原が黒く染まる春から、草木の緑に萌える夏、草紅葉の赤が鮮やかな秋、そして白い雪に覆われた冬へと巡るが、いまは「黒い春」で草原は焼け焦げて真っ黒。しかし、つぶさに観察するとハルリンドウやキスミレ、それにショウジョウバカマなどが素早く花を開いていて、焼け跡の中にも燃え上がるような生命の息吹を感じる。

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 タデ原湿原から望む九重火山群。湿原は火入れからまだ日が浅く真っ黒だが、このように見える期間は短く、間もなく湿性の草本が旺盛に繁茂して湿原を覆い尽す。

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 キスミレ ヤマ屋には高山植物のミヤマキスミレやオオバキスミレなどがなじみ深いがこちらが本家(?)のキスミレだ。本来草原性のスミレであり、燃料革命・肥料革命以後、雑木林などに人手が入らなくなって半ば草原化していた疎林が森に戻るにつれ激減、いまや絶滅危惧種に指定されているが、九重では伝統的な山焼きが遷移(草原から森林への移行)を食い止めて草原を維持していることで生き残った。今回は目撃できなかったが、同様の絶滅危惧種サクラソウも生えるという。 

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 見学した九州電力八丁原地熱発電所。出力5万5000kw/hの発電機を二基装備したうえ、さらに写真奥の斜面中腹(見えないかなあ…)に2000kwのバイナリー発電所を併設しており、計11万2000kwの総出力は地熱発電所で日本最大だ。写真は地熱発電部の冷却塔。バイナリー発電は火力、地熱、原子力など通常の気力発電(高温高圧の水蒸気でタービンを回す発電方式)で使用する水よりはるかに沸点が低い熱媒体を使用することにより、比較的低温の水蒸気でも使えるようにした発電方式。八丁原ではペンタン(沸点36℃)が使用されている。
 
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 2日目に宿泊した九重観光ホテルの敷地内に立つ九重地熱発電所。定格出力は1500kwだが、国立公園法との関係があって1000kw/hに発電量を制御しているそうだ。井戸の深さは350mと450mの2本で、深さ2500m程度の井戸を30本使う八丁原に比べれば格段に小さく、取り出す蒸気の温度も低い。そういわれてみれば、素人目にもわりと素朴なシステムなのだが、それにしてもホテルが地熱発電所を持ってるなんて、すごい! ちなみに九重町のエネルギー自給率は1100%だそうだ。

 さて、受験勉強の方は、今朝、4時からテキストの林業中チャプター3の演習を終えて、林業の科目は一段落だ。次いで3科目目の「森林内の野外活動」に進もうかとも思ったが、それより先に『ニューフォレスターガイド』を読むことにした。しばらくは、林業について集中的に知識を身につけようと思う。
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