2013年3月1日朝、このブログを開設しました。

 今年9月15日に実施される森林インストラクター資格試験をめざし、今日から受験勉強を開始します。そこで、これが途中で挫折しないよう、この受験準備にまつわる日々の出来事や思い、学んだことなどをコツコツ書いて行こうと思います。

 さて、森林インストラクターは三浦雄一郎が代表を務める一般社団法人全国森林レクリエーション協会が認定する資格で、同協会は森林インストラクターのことを、「森林を利用する一般の人に対して、森林や林業に関する適切な知識を伝えるとともに、森林の案内や森林内での野外活動の指導を行う者」と定義している。

 これだけ読めば気楽そうな資格だが、環境関連ではこの国で最も長い歴史を有する資格であり、取得するのは結構難しい。林野庁や地方自治体の林野担当部署、さらに森林組合の職員やOB、生物学の教師ら、その道の専門家が多く受験するが、それでも合格率は浪人を含め2割程度、4科目ある一次試験各科目の得点基準を一発ですべてクリアし、いわば「現役合格」するのは1割以下という狭き門だ。

 一次試験は「森林」「林業」「森林内の野外活動」「安全及び教育」の4科目。どの科目も300~400字での記述を求める設問が中心で、それぞれ専門的な知識だけでなく短時間で的確に文章をまとめる力量が問われるという。といった次第で、日常的に森林や林業に携わる者でさえ取得困難な資格、ましていずれも門外漢の自分などにはかなりハードルが高いチャレンジになることは間違いない。

 なのに、こんな資格に挑戦する気になったのは、ひと言で表現すれば敗北感からだ。

 魅せられたように、若くからずっと山に打ち込んできた。岩や雪にファイトを燃やし、厚かましくヒマラヤやカラコルムにも手を出した。だが、悲しいかな「年齢には勝てず…」ということになるのだろうか、最近とみにパワーが落ちたことを実感している。腰痛で重荷も担げなくなって久しいが、昨冬は八ヶ岳のなんでもない軽装での登りで、あまりの腰のだるさから登行不能に陥ってしまった。さらに先日、6人パーティを率いて登った乗鞍では、ラッセルしつつ先行する5人に満足について行くことすらできず、後続する他のパーティにも次々に抜かれ、リーダーが「お荷物」になるという、世間に自慢できるモノとしては山で重ねた経験しかない自分には、これ以上耐えられないほど屈辱的な「生き恥」を晒してしまった。

 もう、自分に、厳しい山は無理なのかもしれない。だが、山にはずっと関わり続けたい。けれど、厳しい山が登れなくなったからといって、山行のグレードを落としてウジウジ落ち穂拾いをするような山登りばかりではイヤだ。自分にとっての山は、ずっと挑戦の対象であり発見の舞台だった。そんな、自分にとって最も本質的な精神を失った登山などで、自分自身が満足できるとは思えない。どうしても、自分に新たな視野を開く挑戦が必要だった。

 そうして見いだしたのが森林インストラクターの資格だった。この資格を取ったからといって何か新しい仕事やボランティアをするような気は全くないが、樹木や生態系や林業についての知識がしっかり身につけば、たとえ厳しい登山はできなくなったとしても、ふもとの山や森でしっかり仲間たちの役に立ちながら、体力に負担にならないゆったりしたペースで、新たな発見を楽しむことが出来るだろう。そのためにはもちろん学習が必要だが、そのような勉強も目標がないとなかなか力が入らないだろう。そこで、何年かかるか判らないが、この資格にチャレンジしてみようと考えたわけだ。

 学習を始めるに当たってまず、絶対に不可欠な書籍として、同協会が発行する『森林インストラクター入門』と『葉で見分ける樹木』(小学館)を3日前に注文し、『葉で見分ける樹木』がすぐに届いた。一昨日は、先の協会が夏に東京で開く7泊8日の集中講習を受講するための宿を、この講習が開かれる全林野会館内に予約した。講習自体の参加受付は6月1日からになる。さらに昨日は6ヵ月カリキュラムの通信教育過程を申し込んだ。今から始めれば、先の集中講義を挟んでちょうど今年の受験に間に合う。そして今朝、このブログを開設した。これで挑戦への準備は万端だ。さあ、やるぞ!

 『葉で見分けられる樹木』をまず開いてみた。葉での樹木の見分け方は、広葉樹か針葉樹か→広葉樹なら不分裂葉か分裂葉か掌状複葉か羽状複葉か、針葉樹なら針状葉か鱗状葉か→互生か対生か→鋸歯縁か全縁か→落葉か常緑か、の5段階で絞り込んで行く、たしかにこれは分かりやすい。いまは真冬で落葉樹は無理だが、近いうちに近所の裏山で樹木の同定をやってみよう。
 
 また、この『葉で見分けられる樹木』を開いて早速一つ成果。山で大きな落ち葉を見て、ホウノキかトチノキか迷うことがよくあったのだが(実際、パッと見はそっくりである)、ホウノキは不分裂葉、トチノキは掌状複葉であるから、生えているところを見れば明瞭に区別できる。また落ち葉で識別するなら、ホウノキは全縁でトチノキは鋸歯縁だと知った。これで、これからは絶対に迷うことはないし、確信を持って説明もできる。学習効果というのはやはり偉大なものだ。さあ、勉強しなくちゃ!

  



   
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