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 少し遅くなりましたが、5月10日と11日の両日、滋賀県北部の森林文化交流センター=ウッディパル余呉で近畿2府4県から50人の森林インストラクターと関係者を集めて開かれた研修会に参加した報告です。

 研修会といっても机上の講習はなく、二つの森林を歩いての観察と、雪深いこの地方の里山で長らく伝えられてきたイタヤカエデを使ったカゴ作りや、シナノキを利用した綱作りの技術を見学するアクティブな内容。和歌山から森林インストラクターを目指す人たちと貸切のマイクロバスに乗り合わせて参加しました。

 初日はトチノキの巨木の森を訪問。北から琵琶湖に注ぐ高時川の源流にあって、東北から日本海に沿って南下し連なるブナ林の最南西端に位置する森です。そこに成立していた小原という山村集落が薪炭材や生活用材、緑肥等の採取で活発に利用していた里山ですが、トチノキは実を採集する意図があって伐採を免れ、今日に至るまで大木が残されたようです。滋賀県が地権者と契約を交わして保存することとした巨木は118本。通常は山火事や盗伐を防ぐため入山が規制されていますが、今回は森林インストラクターの研修とあって特別に認められた入山でした。

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 トチの巨木までは標高差200mばかりを登らなくてはなりません。その最初に見かけたのがこのホウチャクソウ。先に「雄島の森」で紹介したナルコユリに似ていますが、ナルコユリが規則正しく列状に花をつけるのに対し、こちらは2~3個が束生していますので、花さえ咲いていれば同定は容易です。ホウチャクは「宝鐸」、つまり花を寺院建造物の屋根の四隅に吊り下げられた飾りに見立てての命名です。

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 ツノハシバミの葉。ツノハシバミはヘーゼルナッツの親戚筋で、秋にナッツとして食べられる角が生えた独特の実を付けます。その若葉には写真のようにシミのような模様が現れることが多く、これが種の同定を大いに助けてくれます。

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 ヤブレガサ。モミジガサと並んで薄暗い林床でよく見かける多年草で、名前はその姿から。覚えやすくていいけど、もう少しいい名前はなかったのでしょうか。

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 クマイチゴ。クマが出るような所に生えるという意味での命名ですが、実際には林道の脇程度のところでも見かけます。もう5月も半ばを過ぎましたから、まもなく食べられる実がなるはずです。

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 到達したトチの巨樹の森。この木は目通しの幹周りが4m超。ずっしりとした存在感があります。クマが実を取りに来たのでしょうか。幹には熊の爪跡が残っていました。

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 私の撮影技術ではなかなかスケールが表現できないのですが、先の木と同じくらいのトチノキの巨木が点在しています。鮮やかな新緑、ふんだんに光が差し込む爽快な5月の落葉広葉樹の森です。




 このあたりで、このブログに載せられる一回辺りのデータ量を超えたようなので、続きは次回に回します。
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