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 6月22日の日曜日は、和歌山県森林インストラクター会が運営する「わかやま森づくり塾」の行事で、和歌山県すさみ町にある江須崎に行ってきました。同塾は毎年10月から翌年9月まで1年に渡り、月にそれぞれ1回ずつの机上講習とフィールドワークを通じ、森林や林業について全面的に学ぶ趣旨の講座で、今回が6期目です。自分は森林インストラクターになって初めて知ったので途中から参加、来期は最初からお手伝いさせてもらおうと思っています。

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  江須崎の全景、左手に鳥居が見えます

 江須「崎」とはいいますが本来は島で、小さな橋で陸地とつながっていて一応は半島ということになっています。全周約2km。亜熱帯植物圏の北限に位置し、神域として保護されてきたため、スダジイやイヌマキ、ハマセンダンなど暖地性樹種の大木が見られるほか、シマサルナシやハマカズラなどのつる植物が縦横に生えており、いかにも亜熱帯らしい雰囲気を醸し出しています。…のですが、これらはいずれも写真になりにくい(^_^;) 

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  ヘクソカズラ

 漢字で書けば屁糞葛です。ご存知のとおり独特の悪臭があるからですが、ん~、もうちょっとマシな名前をつけてやればいいのに。…と思う人は少なからずいるらしく、この花の形がお灸の跡に似ているというのでヤイトバナとか、この時期に花をつけることからサオトメバナなんて素敵な名前も付けられたそうですが、あまり広くは普及していないようです。

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  ビャクシン

 別名イブキ、盆栽になるとキシュウシンパクということで、和歌山とは縁深い針葉樹です。庭木としてよく植えられるカイヅカイブキはこの園芸品種。

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 上がビャクシンの普通の葉でヒノキに似た鱗片葉ですが、なんらかのストレスがかかると不思議なことに、下の写真のようにスギの葉に似た形になります。案内してくださったインストラクターによると、「先祖返り」とか。

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  シイノトモシビタケ

 これが江須崎にやってきた目的、せいぜい高さ2cmくらいの小さな小さなきのこで、シイなどの朽木に生える木材腐朽菌なのですが、これが夜の帳に包まれた森の中で、青白いというか、緑がかった白く淡い光を放つのです。といっても弱い弱い儚(はかな)い光ですので、日がすっかり暮れなければ見えません。そこで、海岸でバーベキューを楽しみながら夏至の翌日の長い日がすっかり落ちるのを待って、江須崎の森に入りました。

 森の中では、期待通り、幻想的な光が点々と見えて心から感動したのですが、これを写真にするのは非常にむつかしい。上は昼間に撮影したもので、夜の撮影には、しっかりした三脚となによりもテクニックが必要でした。ということで、他の方が撮影されたこの写真をリンクしておきます。


 このきのこは最初八丈島で発見され、その時点では固有種とされたのですが、十数年前にこの江須崎でも発見され、その後、紀伊勝浦など各地で確認されるに至っています。その江須崎での発見は、今回の引率者であるインストラクターさんを含む和歌山のきのこ研究グループの探索の成果。八丈島ではフェニックスに生えていたことから、もしかしたら紀南地域の国道沿いに点々と植えられているフェニックスにも生えているんじゃないかとグループで探索してはみたものの空振りに終わり、あきらめて海岸でバーベキューをしていたところ、同行していた子どもたちが江須崎に遊びに行ってたまたま発見したとのことでした。こんな逸話に触れることができるのも、フィールドワークの醍醐味。ともあれ、好奇心旺盛な子どもたちを連れていてよかったですね。
  


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