受験生としては、どんなに忙しくても学習の時間だけはなんとか確保しようとするので、いきおいブログを書く時間などがその分、圧迫されることになる。

 ま、そんな言い訳はどうでもいいのだけれど、学習は佳境に入ってきてなかなか大変だ。知らない用語が続々と出てきて、その意味するところはよく分かるのだが、記憶するのがエラいことだ。これに加え、いよいよ植物の系統特性による分類や類似植物の識別なども課題となり、膨大な量の情報を正確に記憶しなければならない。

 で、とにかく一生懸命に覚えるのだが、そうして、ふとテキストのずっと前に終了したページに戻ると、覚えたはずのそのページの記憶がすっぽり抜け落ちていたりして慌てる。脳みその記憶容量には限界があって、それを越えると前に覚えた分から順々に消えていくのじゃないか知らん…などと、そうだなあ、ン十年前の受験生時代もそんなこと考えたなあ…と、改めて思いだす毎日だ。であっても、ともあれ、勉強は楽しい。

 安倍首相は昨日、ついにTPP交渉参加を表明した。アジアの成長力を取り込むなどと言うが、アジア経済の主役であり間もなく世界経済の中心プレイヤーとなることが確実な中国(それに韓国も)を抜きにするばかりか、ある意味、あからさまに敵対するような枠組みで、一体どうして「アジアの成長力」を取り込むことなど出来るものか、サッパリわからない。

 農林水産業が壊滅的な打撃を受けるとか、差別診療導入で国民皆保険制度が瓦解するとか、ISD条項で国民生活を守っている諸制度が解体されるとか、こうした懸念は置き去りにしたまま、ひたすら米国の意向に沿うのが自民党安倍政権の当初からの既定路線だった。

 こうした懸念の当否は別に論じるとしても、先の総選挙で自民党は、いろいろ条件を付けてはいたものの、基本的にはTPP反対を公約して戦い、地滑り的な大勝利を収めたのではなかったか。その前の選挙で勝利した民主党がマニフェストという公約の多くの部分公然とを裏切り、今回もまた自民党がその轍を踏み勝った途端に手のひらを返す…というようなことがまかり通り、選挙で勝つためならウソもOK、罰されることもないとなれば代議制民主主義は根底から危機に瀕する。

 将来の日本の姿を大きく変える可能性を孕むTPPへの交渉参加を表明したいのであれば、まずそれを公約に掲げて多数の支持を得るという手続きは不可欠ではないのか。一票の格差の観点からも先の総選挙は憲法違反との司法判断が相次いでいる。安倍内閣は直ちに国会を解散し、選挙をやり直せ!

 さて、多忙に付き、読書の方も停滞気味だ。一昨日、鴨長明の『方丈記』を久々に読了。今からちょうど800年前に著された随筆だが、その感覚はまったく古くない。相次ぐ天変地異と政治の無策への悲憤は、東日本大震災とそれに対するこの国の政府の無能ぶりへの自分の思いと重なる。そしてこの随筆全体の基調音となって流れる無常観。大震災でも秩序正しく行動した日本人の群像が海外で驚異の目で報じられたと言うが、その根底にはこの災害列島で暮らすうちに人々の中に醸成された、鴨長明の感性にも繋がる無常観があるのではないかと、改めて感じさせられたことだった。
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