重要な二つの国際会議があった。まず、歴史的な意義があるものとして核兵器禁止条約を採択した国連の会議、そしてもうひとつは年中行事だけれどG20サミットだ。

 核兵器禁止条約は国連加盟国の約3分の2が賛成して成立、核保有国など非締約国に適用されないとはいえ、核兵器の「開発、実験、生産、製造、取得、所有、貯蔵」「使用、使用の威嚇」を明確に禁じる画期的な国際合意だ。これにより核兵器は無差別殺戮の道具としての倫理上の問題にとどまらず、国際法理の面からも違法な存在となった。核保有国やその核の傘のもとにある国々が参加していないことから実効性に疑問が出るのは当然だが、同様に国連の条約で禁止された地雷だってクラスター爆弾だって参加していない国は少なくないが、これらの国々も使用をためらう状況には追い込んでいる。違法の烙印を押すことはそれ自体で使用に縛りをかける大きな意義があるのだ。

 唯一の核被爆国である日本の政府は残念ながらこの歴史的な合意に背を向けた。北朝鮮の核開発への対策上、賛成できなという言い分は理解できないではないが、唯一の被爆国として出席し被爆者を支持したうえで採択は棄権するという選択肢もあった。そうならないのが対米従属が体質化した政府の限界なのだろう。

 もうひとつのG20サミットについてもひとこと。トランプのバカをどう扱うかが日本を除く「G18」の頭痛の種だ。周知の通りトランプは安倍晋三並みの恐るべきバカなのだが、なかでも国際社会が迷惑しているのは地球温暖化対策パリ協定からの離脱とアメリカファーストの保護貿易政策だ。で、パリ協定の方は米国を除く19カ国で結束してパリ協定に取り組むとの共同声明を採択、保護主義についてはメルケルらがしきりに自由貿易の重要性に言及したものの、トランプに配慮して反保護主義を強く打ち出すことはためらわれ、なんだか奥歯にものが詰まったようなあいまいな言及に留まった。

 ということなのだが、パリ協定はともかく、貿易や世界経済のあり方についてはメルケルら現代世界の正常な脳みそ側が必ずしも正しいとも思えない。彼らが金科玉条に賛美するグローバリゼーションとは要するに多国籍企業に最大利益を保証することを最優先する思想及び政策であって、それは多国籍企業の経済成長のおこぼれよりむしろ世界の労働者の貧困と飢餓を増やし、貧富の格差を劇的に拡大し、世界を一つにするという表向きのスローガンに反して世界を分裂に導くものだからだ。

一方世界では、米国におけるバーニー旋風、英国におけるジェレミー・コービン率いる労働党の躍進など、トランプならざる道理にかなった反グローバリズムの潮流がたしかに成長し始めている。かけがえのない人々の運命を多国籍企業の自由にはさせない。そんなまともな声が広がってゆくことを期待したい。

 さて、またもの朋美ネタだが、この人、台風が来ていたことも知らなかったらしいことが話題になっている。以下はあるサイトからの引用。

 4日は、永田町でも台風の警戒が呼びかけられ、午後4時過ぎには豪雨の注意と窓の施錠を呼びかける放送が議員会館内でも流されました。
 その放送をたまたまエレベーター内で聞いた稲田大臣は、お付きのSPと秘書官に「えーーー? 台風が来てるの? 知らなかったーーっ! ニュースになってなかったよね」と言ったそうです。
 そのエレベーターに乗り合わせていた男性秘書は、空気が凍ったのを感じたといいます。かろうじて、秘書官が「そうですね」とか細い声で答えたそうです


 もう今さらだが、こんな手合いでも務まるのが防衛大臣というものらしい。で、さらにこの人については「天に唾吐く」を絵に描いたような見事な話もありまして・・

 以下は、第179回国会予算委員会の議事録からの引用。引用者は、「当時野党だった自民党の稲田朋美氏が当時の一川防衛大臣を政治とカネの問題で糾弾する際、防衛大臣の資質を強い口調で問い詰めていますが、その内容を読めば読むほど「えっ、自己紹介?」と言いたくなってしまいます。これぞまさにブーメランです」と呆れています。

<1>
 防衛大臣、あなたは自分の役目がわかっているんですか。あなたの役目はこの国を守ることであって、あなたの身の保身を守ることじゃありませんよ。いいかげんにしてくださいよ。
<2>
 大臣、もう一度、これだけ混乱をさせて、官僚の責任じゃないんです、あなたの責任なんです。この混乱を、自分が受けとめて、この場で辞任を表明されるべきだと思いますが、この場で表明をされませんか。
<3>
 あなたは公じゃなくて私を優先しているんです。そして、自分の保身を優先しているんです。そんな人にこの国を守れるわけありませんから。 今の大臣の答弁を聞かれて、総理、それでも総理は防衛大臣を更迭しないで、そして防衛大臣を守るおつもりですか。
<4>
 不用意な発言が多過ぎる。素人だなどと発言をされました。総理、御自分のことを素人だなどと発言している防衛大臣を置いておくこと自体、国益に反しますよ。そんなおめでたい政府は世界じゅうどこにもありませんよ。防衛大臣が、自分は安全保障の素人だなどと言っている、そんな人を防衛大臣に据えている、そんなおめでたい国はどこにもなくて、世界じゅうからの笑い物ですよ。
<5>
 笑わせないでくださいよ。国民目線と言うのであれば、素人を防衛大臣にしないでほしいというのが国民目線ですよ。

 弁護士であるにもかかわらず、都議選で自民党公認候補を応援する際に「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」と、憲法・自衛隊法・公職選挙法違反の数え役満をやってのける、まともな答弁もできないなど、法律のエキスパートとしても国務大臣としても資質に疑問符が浮かばざるを得ない稲田朋美氏。ここまで見事に過去の自分に刺される政治家も、珍しいのではないでしょうか。


 輪をかけてズブの素人だってことを暴露しまくってる稲田朋美さん、貴女は「世界中の笑いもの」どころか存在自体が迷惑というか安全保障上の危機という事態に立ち至っているのですよ。もはや自衛官の誰も貴女を信頼してはいないでしょう。当然のことながら「そんな人にこの国を守れるわけありません」よね。貴女はそれでも安倍晋三が更迭しないのを良いことに「保身を優先」しておられるのですぞ。 

 まこと、バカにつける薬はないですなあ。








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