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 (以下は植物観察記1の訂正がテーマですので、1を先にお読みくださるようお願いします。)

  4月25日、昨日書いた記事に考え違いがあったことが判ったので、それを訂正するとともに、新たに学んだことを補足したい。まず、アカメガシワという種名の語源について、「アカメ」は赤い芽が付くからで間違いないが、それに続く「ガシワ」はカシワの葉に似るからと書いたのが間違い。「カシワ」という言葉自体にふか~い意味があることがわかった。

 種名の「カシワ」は、食物を盛る容器として用いられた葉を炊葉つまり「かしきは」又は「かしぐは」と呼んだのが語源らしい。蛇足ながら念のため炊飯の「炊」の字は訓読みで「炊(かし)ぐ」と読む。やがて「かしわ」は食物を盛る容器の代名詞になり、さらに広く食膳や調理のことを意味するようになって、やがては宮中で調理を担当する人々のことを「膳」または「膳夫」と表記して「かしわで」と呼ぶようになったという。へえ~っと思って漢和辞典を引いてみると、確かに「膳」に「かしわ」の読みが載っていた。カシワは食器であり膳だったのだ。

 一方、「カシワ」を「柏」と漢字表記するのは現在から比較的近い時点での誤用が定着したもので、本来「柏」は松を除く針葉樹全般を指す文字であり、戦前の植物分類ではイチイ科からヒノキ科までの針葉樹をまとめて「松柏(ショウハク)綱」と呼んでいた。それからさらについでの話、特に名古屋以西で鶏肉のことを「カシワ」と呼ぶが、これは地鶏の色がカシワの紅葉に似るからだそうだ。なるほど、赤茶色に染まるカシワの紅葉名古屋コーチンの色に、似て、・・いるかなあ~。 さて、話を元に戻して結論、アカメガシワは「赤い芽が着く膳(かしわ)つまり食器」の意味だった!

 名前はこれでいいとして、さらにアカメガシワについて補足。下の写真のように、アカメガシワは肥大成長(幹を太らせること)よりもっぱら伸長成長(丈を伸ばすこと)を優先して、とにかく急速に上に伸びる。しかも葉はその頂点に集中して付く。これらはいずれも、一刻も早く太陽光を受けるのに有利な位置を占め、他の植物との競争に打ち勝つための先駆樹種ならではの生存戦略なのだが、これに関連してもうひとつ面白いことがある。

DSCF0475.jpg

 下の写真は、わかりやすいように赤い頂芽を取り除いたアカメガシワを、真上から撮影したものだ。それでもちょっと見づらいと思うが、葉が上から螺旋階段状に付いていることに気づいて欲しい。これは現に何本も確かめてみたから間違いないと思うが、この螺旋階段状に付いた葉は例外なく6枚目で2周した元の位置に戻るようになっている。

 螺旋階段は6枚目で2回転つまり720度回転しているワケなので、1枚目の葉の付け根から6枚目の葉の付け根までにある5つの間は、それぞれ平均144度の角度でもって付いている勘定になる。もちろん人間が作った機械じゃないから厳密に正確ではないが、よく観察してみると、なるほど上の葉とその次の葉の付け根はこの角度に近い状態で並んでいることが判る。

 で、ここが肝心なところなのだが、多くの枝を張ってたくさん葉を出すエネルギーを節約し、その分を急速に背を伸ばすことに集中投入した結果として、上部に葉を密集させるしかなくなった状態でも、葉の形状と葉の大きさとこの展開角度とが3点セットになって、その少ない葉で太陽光線を最も効率的に受け止めることが出来る構造をなしているのだ。上から見た写真で、葉が重ならずに展開していることを確認してもらえば、そのことが良く理解できるだろう。ん~、植物の生存戦略ってやっぱり凄い!

DSCF0476.jpg

 あらためてアカメガシワの若葉。よくよく見てみると、葉脈が美しい。

DSCF0480.jpg

 さて、こちらは昨日ヤマハゼと書いたもの。今朝、木に飛びついて葉っぱを引きちぎり確認したら、あると思っていた毛がなかった。・・ということで、昨日の同定は間違いで正解はハゼノキでした。 アカメガシワといいヤマハゼといい・・ まあ、まだ勉強を始めて2ヵ月の初心者なのでなにとぞご容赦。m(_ _)m  ハゼノキはモミジと並び西日本の紅葉の主役だが、擁壁を崩されたら困るし、秋まで置いておくことは出来ないなあ… 

DSCF0479.jpg
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