連休中、途中まで書いた記事を放り出したまま立山に入っていて、すっかり更新が遅れてしまったのが以下の記事。とりあえず大急ぎで載せておきます。さて、そのゴールデンウイーク山行では昨年の白馬に続き、またもや遭難死亡事故とニアミス。これについてはまた機会を改めて書きます。

 4月30日 朝からなにやら表で気配がすると思ったら、例のホンダHーRV愛用のオジサンがやってきていて、道路脇の草刈りを始めていた。挨拶をして尋ねてみると、昨年伐採してから一年間放置し、草ぼうぼうになった造成地をまた綺麗にするとのこと。先の記事で書いたとおり、人為的な撹乱からの二次遷移の経過をつぶさに観察しようと思っていたのだが、どうやらここまでって感じだ。

 そこで、綺麗に草刈りをされてしまう前に、もう一度、草むらの中に分け入って先駆樹種を確認してみる。そこで見つけたのがこれ。種名はヌルデといい、先にも書いた先駆樹種「御三家」のうちのひとつだ。これで、アカメガシワとクサギとあわせ御三家がそろい踏みってことになった。さすが「御三家」といわれるだけのことはある。

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 葉は上の写真でご覧の通りの奇数羽状複葉で、鋸歯がある小葉は付け根に近づくほど小さくなる。が、いちばんの特徴は下の写真のように、葉柄に「翼」と呼ばれる薄い出っ張りがついていることで、他にこのような形状の樹木はまず見かけない(厳密には他にもあるが通常はほとんど見る機会がない)という。

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 ところで、ヌルデという名は「塗る」に由来する。ヌルデにはヌルデフシアブラというアブラムシが寄生して独特のゴツゴツとした虫コブを作る。この虫コブを特に五倍子(ごばいし)と呼び、これをすりつぶして昔の女性が歯に塗った「お歯黒」にしたそうだ。五倍子は染料としても使用され、これで染めた色を「空五倍子色」と書いて「うつぶしいろ」と読ませる。

 「五倍子」の3字を「ぶし」と2音に読ませるわけだが、この「ぶし」が先のアブラムシの名と関連することは当然だろう。さらにその前の「うつ」は五倍子から虫の死骸を取り出した後が「抜け殻」で「うつろ」という意味じゃないかなあ・・と、この部分はコジローの推理なので真に受けないで欲しいが、雑草のように生えるヌルデひとつでも結構奥が深いものだ。

 なお「空五倍子色」とはこんな色 しっとりとして渋い輝きをたたえたベージュというか、なかなか味わい深く微妙な色だと思う。身の回りのありふれた植物から、こんな素敵な色を作り出し、耳にも心地よい響きの名をつけ、他の色との微妙な違いを区別して表現してきた日本文化の繊細さって、やっぱすごいと思うよ。 

 
 実は、連休前に書きかけて放り出した時点では、これ以下にも一杯写真を載せていたのだけど、それについて書き出すと膨大な記事になってしまいそうなので、今日5月8日の編集でいったんカットし、ここで休憩。続編はまた後ほどにします。

 さて、森林インストラクターの受験勉強は、大型連休に入る前になんとかテキストを全て終了し、連休明けの昨日からチェックペンを駆使して片っ端からテキストを記憶する作業に突入。今朝4時から森林科目第1章の応用演習問題を解き通信教育の本部に送った。3日ほどで添削結果が返送されてくるはずだ。

 が、まあ、さすが応用演習とあって中々手強い。「○○字(100~300字までいろいろ)でまとめてください」なんて問題が数問あるし、初めて名前を聞く樹木が生育する植生帯を問う問題もあるし、終えるのに2時間以上かかってしまった。ちなみに本番での試験時間はわずか80分。やっぱ大変だぁ。
 
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