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 9月18日、入院2日目。 手術前だから特にでしょうが、退屈で仕方がないのでは、と、勝手に想像していた入院生活は予想外に忙しく、昨日の入院初日は荷物を運び込んだり、入院に伴ういろんな手続きをしたり、今後の予定について説明を受けたり、それから手術に備えて肺の機能を高めるトレーニングや、手術後の感染などを防ぐためのトレーニング、さらにはストレッチや腹式呼吸の練習もあったりして、なんだか忙(せわ)しなくバタバタしているうちに日が暮れました。

 明けて今日は、朝イチで麻酔医の説明、次いで手術室の看護士長さんの説明、それを終えてから執刀もする担当の女医さんからの説明、何のためかよく知らないけどまた採血、メスを入れる左胸側面の剃毛、部長回診など次から次にあって、その合間を縫ってせっせと前述のトレーニング。まあ、やることがぎっしり詰まっているという訳ではないですが、それでも「退屈」とはほど遠い一日でした。

 医師らの説明は、これがまさにインフォームドコンセントなのでしょうが、いずれも、全身麻酔なり手術なりに伴って起こりうるリスクの説明がズラズラと並べられます。ほとんどのリスクについて「確率は非常に低いのですが…」という枕詞があっての具体的な解説。つまり万一の時のために、「ないとは思うけれど予(あらかじ)め断っておくよ」って話なのですが、生死に関わるリスクもそこそこありますから、いくら笑顔で説明してくださっても、聞いていてあまり気持ちのいいものではないです。まあ、ここまでくれば「まな板の上のコイ」ですから、説明を受けた旨を記録する書類に次々とサインをしました。

写真-3
   超音波ネブライザ

 さて、先に書いたトレーニングについてです。ひとつは超音波式ネブライザという小さな機械を使うもので、写真のドーム状の部分に薬液を入れたうえ通電し、霧状にした薬液を胸いっぱいに吸い込む動作を5分間続けます。この薬液は痰を切って出やすくする薬なのですが、そのせいかどうか、思い切り吸い込むと思い切り咳き込む。(^_^;) で、これを5分は結構きついです。手術後は傷口の痛みに加え麻酔の影響もあって痰を出すのが難しいらしく、その痰が出ずに気管支のどこかに詰まると非常に面白くない合併症を引き起こすとのことで、昨日から一日三回、咳をするトレーニングをしているわけです。

写真-4
   トリフロー

 もうひとつは、ボールが入った円筒を三つ並べてホースを繋いだトリフローという器具でのトレーニング。トリフローは「三つの浮き(=フロート)」という意味だと思いますが、それぞれのボールつまりフロートは一秒間に600cc、900cc、1200ccの空気を吸い込むと浮くようになっていて、600ccのフロートを天井まで吸い上げながら、他のフロートは浮かない強さで3秒以上息を吸うトレーニングを、1ラウンド10回。1時間に1ラウンドのペースで終日続けます。

 つまり、一回の呼吸で1800cc以上の空気を一気に吸う深呼吸訓練ですが、これが同年齢男性の平均値の3分の2しか肺活量がない自分にはやはり、かなりきつい。最初はとても無理でしたが、やはりなにごともやってみるもので、十数回繰り返した今は、なんとかかんとか3秒以上、フロートを持ち上げて維持できるようになりました。しかし、これを連続10回はやはりそこそこしんどいです。

 このトレーニングは、手術で落ちた肺の機能を回復するために重要だそうです。というのは、肺を取り巻く体腔は通常、陰圧(大気圧より気圧が低いこと)環境にあり、これが肺に空気が満たされることを助けているのですが、メスを入れて体腔に空気が入ると気圧が外界と同じになってしまい、その物理的な機能が失われて、極端にいえば肺がへしゃげてしまうため、意識した深呼吸を続けて肺を膨らませてやらなければならないってことのようです。

 まあ、なにごとも勉強というか、好奇心の固まりを自認する自分にしてみれば、何ごとによらずいろいろ新しい知識が増えるってのは面白いのですけれど、よくよく考えてみれば、こんなこと知らないで済んだ方がずっと幸せなんだよね。などなど、思っているうちに、今日も美しい夕焼けです。いいお天気が続くなあ。というわけで、明日は手術です。

 

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