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 9月21日、今朝も秋晴れのいいお天気です。手術から2日目の朝、初日に比べればずいぶんマシですが、やはり痛みに耐えながらの夜明かしになりました。

 この痛みは、肋間神経からくるそうで、胸部側面は人間の身体でもっとも痛みに敏感な所とのこと。がらっぱちな物言いの部長は「そら痛いでしょう、ここが身体中で一番痛いらしいですわ」「まあ、なってみんと分からんけどね」とのありがたいお言葉。担当の快活な女医さんは「まあ、日にち薬ですからあ」と、励ましてくださるのか諦めるようさとしているのか・・(^_^;)

 背中には、麻酔医が処置してくれた痛み止めの薬液を注入するチューブが固定されています。麻酔医の説明によると、痛みは脳が認知することで初めて痛みとして感じるものであり、鎮痛剤のたぐいはこの脳の機能を鈍化させる作用を持っているのですが、このチューブの先の針は患部からの痛みの情報を脳に届けるルート(硬膜外)に入っていて、情報が脳に行く前にその情報をブロックしてしまうそうです。

 そのチューブの元には薬液の入れ物がついた小さな機械があって、一定時間ごとに空気が抜けるような音がして薬液が注入され、背中がちょっとひんやりします。それでも痛いときは手元にあるボタンを押すと、その薬液が数回分、余分に注入されます。ということで、痛くなるたびにそのボタンを押すのですけれど、あまり続けては反応しないようセットされているようで、一定時間を空けないと機能しません。昨夜は何度も押しては、「よしよし、成功!」「ちぇ、無反応」と一喜一憂を繰り返しました。

 夜中に最後の点滴が終わり、点滴の針は外されました。今朝は排尿の管が取れる予定で、そうなると残りは先に書いた痛み止めのチューブと体液を排出するドレーン、そして酸素チューブだけになり、移動もかなり楽になるはずです。


 ・・と書いたところでまた痛みでダウン。ベッドでウジウジしているうちに3時間が経過して今はもう昼前です。この間に、予定通り排尿の管が外され、さらに担当医の指示で一気に酸素チューブも外され、残るは痛み止めとドレーンだけになりました。ドレーンの先端はたくさん穴があいた細いチューブで肺の周りを巡っており、よけいな体液や血液を体外に出す役割を果たしています。

 ともあれ、これで相当自由に動けるようになり、CDプレイヤーも自力で操作できるようになりました。で、今日かけているのはベートーベンの有名な三つのピアノソナタ、第8番『悲愴』、第14番『月光』、第23番『熱情』のセット。演奏は指揮者としても名を成したダニエル・バレンボイム。さすがに叙情に満ちた丁寧な演奏です。

 ついでの話ですが、これらのCDは12年前に亡くなった親父の形見です。特にクラシックが好きという人ではなかったのですが、恐らくはフレンチホルンを吹いていた私の影響も多少はあって、晩年にチャレンジしようと求めたものだったのでしょう。こちらはクラシック音楽より仕事と登山に忙しく、12年間、段ボール箱に詰めたままだったのですが、入院を機会に、ドイツ古典派を中心に10枚ばかり選んで持ち込みました。なので録音はかなり古く、奏者も二時代くらい前の方ばかりですが、クラシック音楽の世界ではそんなことは全然問題ではありません。音質は申し分なく、名盤ぞろいで大いに楽しめます。

 こんなにゆっくり音楽に耳を傾けるなんて、いったい何年ぶりになるでしょう。難病との戦いは厳しいですが、こんな副産物もありますから、やはり人間、万事「塞翁(さいおう)が馬」なんですよね。まあ、ボチボチ頑張りましょう。

 
 

 
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